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【佃煮と健康】佃煮原料の栄養価(海藻編)2023年1月24日

佃煮の栄養について(海藻編)

佃煮は塩分量の多さから体に悪いものだと嫌われがちな食品ですが、
古くから海産物や農産物の素材の原料をそのまま使用するため各素材の栄養価をそのまま摂取することができる素晴らしい食品です。
どの佃煮を食べたいかで選ぶのもいいですが、どの栄養を積極的に摂りたいかで考えるのも選ぶ基準の1つとしてはいいのではないのでしょうか。
例えば、佃煮に使用される事の多い海藻類は、植物繊維、ビタミン、ミネラル、などが豊富に含んでいます。
他にも魚類や貝類には、良質なタンパク質や脂質、各種ビタミン、カルシウム、鉄、リンなどを多く含み、農産類では、豊富な食物繊維や各種ビタミン、カルシウム、アミノ酸などが多く含んでいます。

海藻類の栄養

海藻は”海の野菜”とも言われ、カルシウムやマグネシウムが豊富に含まれているので、成長期の子どもや、体が気になる高齢の方におすすめの食材です。
また、食物繊維が豊富に含まれ、低カロリーでもあるため、肥満や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が気になる方も積極的に摂取するとよいでしょう。
さらに血糖値の急上昇を抑制する効果もあるので、糖尿病の方にもおすすめです。

余談ですが、人間の体に流れる血液やリンパ液は海水の成分と似ていると言われており、海で育つ海藻には海の中のミネラルを吸収して人に有害なものはあまり吸収しないという特徴があります。

海苔

海苔にはたんぱく質と食物繊維が豊富に含まれています。
そのほかにもビタミン類や葉酸などの貧血に良い栄養素も多く含まれています。

海苔の40%は良質なたんぱく質でできています。このたんぱく質には体に欠かせない必須アミノ酸9種を含むため、大変良質なたんぱく質です。大豆よりも豊富な含有量となります。
その他にも海苔の36%は食物繊維で出来ており、ダイエット中や生活習慣病の方は積極的に摂る事をお勧めします。

昆布

昆布には、カルシウム、鉄、ナトリウム、カリウムなどの体の組織を作ったり、調子を整えたりするのに大切な栄養素が多く含まれています。

100g換算にすると、ミネラルは牛乳の約23倍、鉄分は約39倍、カルシウムは約7倍も含まれています。
だしをとった後の昆布にも十分に栄養が残っていますので、活用することで無駄なく栄養を摂取することができます。

茎わかめ

茎わかめは3ー4月に旬を迎えるが、食物繊維とアルギン酸がとても豊富です。

食物繊維は便秘予防に良いとされている成分で、茎わかめ100gあたりには5.1gの食物繊維が含まれている。これはたまねぎや人参よりも高い数値です。
アルギン酸は高血圧や動脈硬化の予防効果があり、ナトリウムと結合して対外に排出する働きや、血圧やコレステロールの低下作用などが期待できます。

また、フコイダンという成分も存在し、NK細胞を活性化させて、がん細胞の増殖を抑制するとして、がん治療に有効とされています。

ひじき

ひじきは夏以降の海水温が上昇する時期に成長し、比較的暖かい海で生育しやすい海藻です。
ヨウ素やカルシウムが多く含まれています。
カルシウムは体内に最も多く含まれているミネラルで、骨や歯を形成する栄養素です。
これは100g当たりで換算すれば、牛乳の10倍以上の含有量です。
ヨウ素には脂肪の吸収を抑えたり脂肪の燃焼をサポートする役割があります。